スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

岡田光代 『ニューヨークの魔法の言葉』

 2011-02-24
ニューヨークの魔法のことば (文春文庫)ニューヨークの魔法のことば (文春文庫)
(2010/01/08)
岡田 光世

商品詳細を見る

ニューヨーク在住の著者によるニューヨークの人々との何気ない日常を切り取ったシリーズ第3弾。
これまでの2冊同様、世界一人間くさい大都市といえるかもしれないニューヨークとそこに暮らす人々が生き生きと描かれている。暴力や危険がはびこるいかにも大都市ならではの一面も持ちながら、見ず知らずのその場に居合わせた人と会話を交わしたり、友達にもなってしまうというあけっぴろげな他者との関わり方は、けして東京では見られない、ある意味日本人の思い描くアメリカらしさそのもののように思う。

ニューヨークと東京での人との関わり方の差はどこから来るのか?その答えは本文中に用意されている。
 「心を通わせようとすれば、人はそれに応えてくれる」
他人に心を開き、街で一度きり出会う人たちと、少し接し方を変えてみたなら、この東京でも他人との関わり方が変わって感じられるかもしれない。それなら試してみたい、そう思わせるだけ、この本に出てくる人々は個性的で楽しい。そして彼らは人生を知っている。

今回とても私の胸に響いたのは、アメリカ人が多用する「楽しむ」と言う言葉をかけられているうちに、著者の岡田さんが「ありがとう、という気持ちになると、楽しめるのだ」と気づいたというくだりだ。期待通りに行かない時も、ちょっとやだなと思う時も、その自分が置かれている状況で十分にありがたいこと、楽しいなと思えることに目を向けることができれば、それを楽しむことで大抵のことは楽しめる。そうすれば自然と幸せになっていけるというのは、とても納得できた。

特にそのあと別のエピソードで、車椅子生活となった男性が、今日も自分でひげがそれる、あれが出来る、これも出来ると小さなことがうれしくて、生きていることがありがたい。人生は楽しい。人生っていいものだな。と思っているという話が紹介されて、よりいっそう、自分の状況に感謝する、ありがとうという気持ちを持つことが、人生を楽しむ、幸せになる一番の秘訣のように感じた。

シリーズの前2冊もニューヨークとこの街の人々の魅力が満載であったが、彼らの「言葉」をテーマとした本書がもっとも、この街の人々の人生観みたいなものが如実に出ていて魅力的に私には感じられた。

私は生きている。私は五体満足で、行動する上で何の制限もない。私には住む家がある。食べ物に不自由していない。とりあえず暮らしていく上でお金に困っていない。これだけで私はもう十分ありがたい身の上だ。生きたくても生きられない人もいる。目が見えなかったり、耳が聞こえなかったり、歩けない人もいる。家のない人もいる。毎日の食料に事欠く人もいる。生きていくのに最低限必要なお金に困っている人もいる。
ちょっといやなことがあったってそれがなに?今のこの身の上に感謝です。

にほんブログ村 本ブログへ←読んで下さったらクリックお願いします。
スポンサーサイト
コメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2014/02/19 08:45】 | # | [edit]












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://mogumoguuribou.blog42.fc2.com/tb.php/166-c69efce7
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。